キャリアは“人生と一緒に育つ”って知ってた?〜ドナルド・スーパー理論〜
🌷はじめに
🐰ラテ:「ねぇゆこりん、キャリアって“選ぶもの”って聞いたけど、本当は“育てるもの”なの?」
👩💼ゆこりん:「うん、そうなの。キャリアは“一度決めて終わり”じゃなくて、人生の中で少しずつ育っていくんだよ」
今日は、そんな“キャリアは成長していく”という考え方を広めた
**ドナルド・スーパー(Donald Super)**の理論を紹介するね🌱
🎓ドナルド・スーパーってどんな人?
20世紀中盤のアメリカで活躍した心理学者で、
現代キャリア理論の礎を築いた人物の一人。
彼は、
「キャリアとは“職業人生”だけではなく、“人生そのもの”である」
と考えたんだよ。
スーパーは、前世代の理論である**パーソンズ(選ぶ理論)**や
**ギンズバーグ(発達の視点)**を受け継いで、
それを“人生全体に広げた”の。
🧩ギンズバーグとの違い
🐰ラテ:「あ、ギンズバーグって前に出てきた人だよね?」
👩💼ゆこりん:「そうそう。ギンズバーグは“職業選択は発達的プロセスだ”って初めて言った人なんだ」
ギンズバーグは、職業選択を「空想期 → 試行期 → 現実期」という3段階で説明して、
“選択は一度きりじゃない、発達の過程だ”と示した。
でも彼の理論は、「若者がどう職業を決めるか」に焦点があったの。
そこにスーパーは一歩進んで——
「キャリアは“職業選択”にとどまらず、人生全体で発達していく」
と考えたんだ。
つまり、ギンズバーグが“芽”を出した理論を、
スーパーが“大樹”に育てたとも言えるね🌳
💡キャリア=人生そのもの
スーパーの有名な考え方が、ライフスパン(生涯発達)理論。
人は、仕事だけでなく「子ども・学生・社会人・親・地域の一員」など、
さまざまな役割(ライフロール)を生きている。
👩💼ゆこりん:「キャリアって、仕事だけの話じゃなく、“生き方”全体の話なんだよ」
🐰ラテ:「じゃあ、働いてない時期もキャリアの一部なんだね!」
そう、だからこそ「キャリア=人生そのもの」。
どんな時期もあなたのストーリーの一部なんだよ🌷
⏳キャリアは5つの段階で育っていく
スーパーは、人のキャリア発達を5つのステージに整理したよ👇
① 成長期(0〜14歳)
自分ってどんな人?という「自己概念(Self-Concept)」が芽を出す時期。
② 探索期(15〜24歳)
興味や能力を試しながら、進路を模索する時期。
③ 確立期(25〜44歳)
自分の立ち位置を確立し、専門性を深めていく時期。
④ 維持期(45〜64歳)
安定や継続の中で、新たな挑戦や後進育成に関わる時期。
⑤ 衰退期(65歳〜)
仕事から離れ、家庭や地域など他の役割に重心を移す時期。
🐰ラテ:「こうやって見ると、“変わっていくこと”が前提なんだね」
👩💼ゆこりん:「そう。だから“迷うこと”も自然。成長している証拠なんだよ」
🌱カギになるのは「自己概念」
スーパーが特に重視したのが、自己概念(Self-Concept)。
「私はどんな人か」「どう生きていきたいか」という
“自分のイメージ”を社会で表現するのがキャリアなんだね。
👩💼ゆこりん:「キャリアは、“自己表現のステージ”なんだよ」
🐰ラテ:「仕事って、“自分を表現する手段”でもあるんだね!」
だからこそ、
「今の仕事=完成形」じゃなくて、「今の仕事=表現のひとつ」なんだよ🌸
🕊️やさしいキャリア相談室では
やさキャリでは、スーパー理論をベースに、
「いまのあなた」に合ったキャリアの育て方を大切にしているよ🌷
✅ 一度の選択で“正解”を決めなくていい
✅ 変化してもいい。むしろ変化は自然
✅ “今の自分”からスタートして、キャリアを育てていく
🐰ラテ:「“今の自分で大丈夫かな…”って思うのも、ちゃんと成長の途中なんだね」
👩💼ゆこりん:「うん、焦らなくて大丈夫。あなたのキャリアは、ちゃんと育ってるよ」
🌼まとめ
- パーソンズ:選び方を理論化
- ギンズバーグ:成長のプロセスを発見
- スーパー:人生全体で育つキャリアとして体系化
キャリアは、“選ぶ”から“育てる”へ。
そして、“育てる”から“生きる”へ。
あなたの今この瞬間も、キャリアの物語の途中なんだよ🌱
🎬次回予告
次は、「キャリアは物語として紡がれる」という考え方を提唱した
**マーク・サビカスのキャリア構成理論(ナラティブ理論)**を紹介するよ🎙️
🐰ラテ:「“私の物語”って、どんなテーマなんだろう?」
👩💼ゆこりん:「その物語の中に、あなたの未来のヒントがあるよ✨」
お楽しみに🌷

